2016.7.16
インフレ時に投資をするのはお得か

2013年に質的・量的緩和が始まって以降、日本の金融市場は大きく動きました。マネタリーベースは80兆円にまで増え、物価上昇率を2%に目標を定めるとし、インフレを目指してきました。様々な経済政策を執行した結果、現在の日経平均株価は19000円台あたりを推移しています。現在は原油価格の下落があり、物価がなかなか上がらないという報道がなされていますが、原油価格の下落を考慮しなければ、物価は上がっています。ところで、こういったインフレが進行ている時に投資をすることはお得なのでしょうか。一般的にインフレは物価が上がるということですから、消費者にとってはマイナスと捉えられます。具体的な例を挙げるならば、インフレによりペットボトル飲料が150円だったものが180円になるとするならば、いままで1日2本買っていたものを1本に減らそうなどと考えるのではないでしょうか。インフレはこのように消費者購買意欲を減退させることになります。
一方、投資面ではどうでしょうか。ここでも具体例を用いて説明すると、現在現金100万円を持っていて、この金額で車が1台買えるとします。加えて1年後にインフレが起こり同じ車の価格が120万円になるとします。車は同質材ですから現在の100万円は将来の120万円に等しいと言えます。ゆえに、現在の100万円は将来の価値で換算すると約83万円にまで実質的な価値を目減りさせてしまうのです。ただ現金を持っているだけならばお得どころか損をしていることになります。したがって、投資をすることによって、リスクには直面しますが実質的な価値を目減りさせないことが良いと言えますし、インフレは景気回復に必須なわけですから、結果的にお得になる可能性も十分にあります。